現代社会においては一つの国だけでは解決できない、いわゆる「グローバルな課題」や「グローバルな脅威」が数多く存在します。軍事紛争、地球温暖化、世界的干ばつ、感染症の拡大など、一国では解決できないグローバル課題の克服のために活躍して頂くための教養と感性、専門性を磨いてもらうことが、この専攻の目的です。
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カリキュラムの特徴
国際協力学専攻では主に、①「平和構築・国際関係論」、②「国際教育開発論」、③「持続可能な社会の促進」の三つを柱に、カリキュラムを編成しています。また、自らの関心分野にあわせて、グローバル・スタディーズ研究科全体の科目を自由に履修・取得することができ、専門性を高めることができます。
授業の多くが英語でも開講されており、英語で国際的な仕事をするための研修にもなるよう、設計されています。
また本専攻に属する多くの教員が、国際機関やJICA、研究所などでの実務経験を有しており、グローバル課題の解決に関与する組織で働く上で必要な基礎的な教養や知識および技能を学ぶことができます。授与学位修士課程:修士(国際協力学)
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国際協力学専攻の特色教育研究の柱
「平和構築・国際関係論」では、紛争解決や和平調停、紛争後の平和構築などの国際的な活動やその課題を学ぶことにより、これらの分野で将来、活躍できる基礎的な知識や教養、感性を高めてもらうことを目標にしています。平和構築活動は、紛争後の国家再建や統治制度の整備、警察や軍など治安部門の育成、経済的な復興など、幅広い分野で文民が活動している分野でもあります。
「国際教育開発論」では、グルーバルサウスに限らず持続可能な社会を想定した教育開発について、また途上国の持続可能な発展のための国際協力について学びます。主に比較・国際教育学をもとに、それら教育開発の現場で生じる課題や、それを克服するためのアプローチなどについて学びを深めます。
「持続可能な社会の促進」では、環境と開発や、人や地域の社会的周縁化について学びます。環境と開発については、これまでの国際的な取り組みの成果を踏まえつつ、環境と開発の二項対立を超えた新たな持続可能性や、資源管理・利用・分配を通じた環境と人間活動のダイナミズムのあり方を模索します。人や地域の社会的周縁化については、質的調査を通じて社会の中心から疎外されてきた視点を学び、国や世界のあり方を再考します。
ただし、現実課題が複雑に関連するように、上の三つのテーマは相互に関連しており、総合的に学ぶことが重要で、そのどれか一つを選ばないといけないわけではありません。自分の関心のある分野について、より多くの科目を履修することができ、修士論文やリサーチペーパーを執筆する際には、いずれかの学問体系に依拠しながら、指導教員による指導を受けます。同時に、他分野の内容についても学ぶことで、グローバル課題の解決に貢献するための幅広い知識や教養、感性を高めて頂くことが、本専攻の特色です。夕方から夜間の開講社会人にも授業が受けやすいよう、授業は平日夜間(5時限/ 6時限)・土曜日に多く開講され、集中講義なども用意しています。また、2年間の学費で3年間在籍できる「長期履修制度」も導入しています。
想定される進路NGOs/NPOs、 JICA、日本のODAを支えるコンサルタント会社、新聞社やテレビ局を始めとするメディア、民間企業の社会貢献部署、外交や安全保障の現場や様々な国際機関など、世界中の幅広い場所で、グローバル課題の解決のために活躍されることを期待しています。
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主な開講科目
授業の約半分は英語で行う予定です
中核科目 国際機構論、同演習
平和構築論演習
国際政治と国際協力
国際教育開発論研究
持続可能な開発のための教育
人や地域の社会的周縁化
環境と開発
持続可能な開発論
社会科学研究デザインとアカデミック・ライティング海外実習科目 持続可能性に関するスタディツアー 専門科目 外交と国際協力論
人間の安全保障と平和構築論
ノンフォーマル教育と生涯教育
日本における環境史と政策論
ジェンダーと政治
国際コミュニケーション論特講
パブリックリレーションズ
プロジェクト・マネジメント論
国際開発金融機構論
国際開発金融機関と私企業
国際開発協力:人口と国際保健、ジェンダーの視点から -
教育の方針