Q1 現在のお仕事について教えてください。
博士課程修了後、ハーバード大学(2013-2014年)や名古屋商科大学(2014-2021年)を経て、2021年4月からは広島大学で教員をしています。
これまで主に中東地域の政治・軍事・安全保障問題、イスラーム政治運動、中東をめぐる国際関係などを対象に研究を続けてきました。
広島大学では「宗教政治社会論」、「西アジア近現代史」、「戦争と平和に関する学際的考察」、“Middle East Politics and Islam”、「現代中東研究」などの授業を担当しています。
Q2 大学院時代の研究テーマについて教えてください。
大学院時代から現在と同じテーマについて研究を続けてきました。きっかけとなったのは2001年の9.11米同時多発テロ事件で、高校三年生であった当時の私は中東やイスラームについて強い興味と関心(今思えばほとんど「オリエンタリズム」的なものではありましたが)を持つようになり、その後、大学生の時にイラク戦争を目の当たりにするなかで、徐々に研究の道を志すようになっていきました。
大学院時代にはシリアやレバノンへの留学も経験しました。
Q3 大学院で得られたこと、いまの仕事に活かされていることなどあれば教えてください。
今から思えば、自分の能力や将来への不安から、妙に肩肘を張った小生意気な学生であったと自覚しておりますが、そんな私を先生方には暖かく見守っていただき、本当に自由に好きなことを研究させていただきました。とりわけ、「地域研究とは何か?」、「地域といかに向き合うべきか?」、「地域研究はディシプリンたり得るか?」といった答えの出ない問いを巡って、時にお酒を片手に、先生方や院生たちに夜遅くまで延々と議論に付き合っていただけたことは、今となっては非常に大きな財産となっています。
大学院時代に自身が経験したような自由でアットホームで知的刺激に満ちた研究環境を、現在、自分自身が大学教員となり、大学院生たちと日々接するなかで、少しでも作っていけたらなと思っています。
(2023年5月掲載)