Q1 現在のお仕事について教えてください。
笹川平和財団で主任研究員をしています。タイ深南部紛争の解決のために、現地NGOや周辺国のNGOと連携して平和構築事業を行っています。また、以前は、衆議院議員の政策担当秘書をしていたので、政界における女性の活躍に関する事業も担当しています。
Q2 大学院時代の研究テーマについて教えてください。
インドネシア東部マルク州における宗教が争点となった紛争の分析を行っていました。同じ民族でありながらイスラーム教徒とキリスト教徒の住民が、どのような経緯で暴力に加担し、互いに戦い、紛争が拡大してしまったのか、聞き取り調査をもとに、その地域の構造的問題からナショナルなレベルでの政治的な紛争への関与まで幅広く研究してきました。
Q3 地域研究専攻の魅力、上智の地域研究だから得られた知識、経験などあれば教えてください。
地域研究は、言語を習得し、文化、慣習、宗教など身をもって体験し、そこに暮らす人々と信頼関係を構築しながら、その地域についての知識を深めていきます。特に上智大学では、その地域のことであれば、政治、経済、歴史、文化と多角的に理解することが求められていると思います。それは、単なる地域の事情に詳しいだけではなく、あらゆる観点から地域の問題を分析し、住民に寄り添う視点を持ち、解決しようとする実践型の研究をしている教授陣が多かったからではないでしょうか。私の場合、紛争直後のマルク州で、住民と生活を共にし、問題解決に取り組む姿勢を忘れず研究を続けてこられたのは、上智大学の地域研究で学んできたからだと思います。