Q1 現在のお仕事について教えてください。
2015年4月から北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院で教員をしています。博士後期修了後は、(独)東京文化財研究所、(独)奈良文化財研究所でそれぞれ4年半、特別研究員(アソシエイトフェロー)として文化遺産国際協力事業を担当してきました。主に東南アジア地域の担当だったのですが、大学院でのネットワークや経験に大きく助けられました。
現在は、語学授業を担当しながら、大学院では文化遺産国際協力論、観光と国際交流などの授業を担当しています。
Q2 大学院時代の研究テーマについて教えてください。
東南アジアの遺跡保存政策と地域社会をテーマに研究を続けています。学部の時、インドネシアに留学する機会があり、ボロブドゥール遺跡を対象とした卒業論文を書いたのですが、そこでボロブドゥール遺跡とアンコール遺跡群(カンボジア)の保存政策に関する共通点を知りました。そこで、博士前期課程では、アンコール遺跡群を対象にし、遺跡保存と住民をテーマに、論文を書きました。さらに、博士後期課程に入学する前に、タイ調査のための研究助成金を1年間得たこともあり、博士課程では、インドネシア、カンボジア、タイの3カ国での遺跡保存政策に関する研究テーマを設定しました。
Q3 大学院で得られたこと、いまの仕事に活かされていることなどあれば教えてください。
先生方はもちろんのこと、様々な地域を対象にした先輩と後輩にいろいろ助けていただきました。また、タイ、カンボジア、インドネシアからの留学生も在学していたので、語学や文化について彼らから直接学べることも大きかったです。
東南アジア地域の遺跡保存分野では、既に上智大学の名が、各国の文化行政機関に広く知られていたので、調査は非常にスムーズに進みました。一方で、上智大学の名を背負っているという責任も強く感じました。大学院が都心部にある、という地理的条件も最高だと思います。都内で開催される様々な研究会に参加して知見を広げることもできますし、アルバイト先も大手出版社、研究所、省庁など研究や就職に役に立つ場所が選べました。
(2015/12/1掲載)