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院生のフィールドレポート

ブラジル / サンパウロ、 リオ・デ・ジャネイロ

報告者:

報告者:磯部 翔平(イソベ ショウヘイ)
    グローバル・スタディーズ研究科 地域研究専攻 博士前期課程
調査期間:2017年1月30日~2017年2月21日

Uneafro集会の様子(撮影:磯部翔平)

 私は2017年1月30日から2月21日の計23日間、ブラジルの2大都市であるサンパウロとリオ・デ・ジャネイロでフィールドワークを行いました。調査目的はブラジルにおける人種主義の構造と人種間関係の特徴を理解するための資料収集と、主に貧困地域にて学習支援活動を通して人種的不平等削減とあらゆる形の差別・偏見の撤廃を目指す団体”União de Núcleos de Educação Popular para Negrxs e Classe Trabalhadora”(以下Uneafro)のリーダーであるDouglas Belchior氏や他の参加者へ黒人運動の現状や今後の在り方についての聞き取り調査を実施することです。

 今回の調査では主にサンパウロにて聞き取り調査、リオにて資料収集を行いました。しかし、聞き取り調査は予定通りには進みませんでした。サンパウロ到着後に聞き取り調査実施日を決定する約束をしており、連絡を取ろうと試みるも音信不通に。そこでSNSを活用しUneafroが数日後にボランティア教師を募集するための集会を開くという情報を得たので、当日アポなしで集会に参加した結果、参加者に聞き取り調査を行うことができ、また、Belchior氏とも後日面談の約束を取り付ける事に成功しました。しかし、講演やメディア出演のため非常に多忙な日々を送っている事もあり、彼にじっくりと意見を伺う事は今回できませんでした。しかし、疑問な点は適宜メールで質問できる関係は構築できたのでこの点は良かったと思います。

 リオでは国立図書館や市内にある本屋を訪れ資料収集を行いました。ポルトガル語の文献は日本では入手しにくく現地で購入または複写する必要があるため、リオでは資料収集に大部分の時間を費やしました。また、空き時間を利用して市内を散策している際に黒人文化に関する博物館(Museu do Negro)を発見したので立ち寄ってみたりもしました。

 当初は聞き取り調査の計画が思い通りに進まなかった為困惑しましたが、アポなしであれどんどん積極的に集会に参加する事により道を切り開くことができたという経験を得られたのはフィールドワークならではないのかとも思います。今回の調査で団体の方達との人脈を作ることができたので今後のフィールドワークで生かしたいと思います。