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教員紹介

グローバル・スタディーズ研究科

権 香淑
権 香淑 准教授

クォン ヒャンスク

  • 担当科目
    東アジア社会文化研究1・2 *特別研修期間につき2025年度秋学期及び2026年度春学期は不在
  • プロフィール
     人はなぜ移動するのか。どのように移動しているのか。東アジア地域における歴史的、社会的、文化的な文脈の中で、またグローバル化が進むなかで、このような問いを多角的に検討しつつ、移動する人々の当事者性を重視しながら研究を行っています。とりわけコリアン・ディアスポラの社会、なかでも朝鮮半島から中国に移住し、少数民族として中国東北地域に集住しつつ、現在は東アジア地域に広く跨って暮らす中国朝鮮族のありように関心を持ち続けています。
    近年における研究は、ますます時間軸と空間軸の幅に広がりが見受けられます。その背景には、本拠地である中国東北地域の経済構造と社会的環境の変化、移動先(日本や韓国など)の移民受け入れ政策や入国管理制度のほか、朝鮮半島からの過酷な移住環境のなかで培われた「状況的ネットワーク」や家族の跨境化など、数々の個別具体的な要件、さらには「移動論的転回」の影響があります。
    他方、人の移動はグローバルイッシュウとして捉えることも可能であり、一国主義の限界を批判的に乗り越える素地があるように思われます。言い換えれば、ポストコロニアリズムやトランスナショナリズムの交叉する場として東アジアのグローバル化を展望し、総合的な理解を深めることを目指しています。地域の時空間において、在中/在露/在日コリアンといった陸境(りくざかい)・海境(うみざかい)を越えてきた人々を比較的に捉えることや、華僑、華人などの他集団との関係性を踏まえた把握も、当面の課題です。
  • 主な出版物
    ・権香淑「解放以降における在満/在日朝鮮人社会の跨境的諸相:包摂と排除の〈あいだ〉」蘭信三、松田利彦、李洪章、原佑介、坂部晶子、八尾祥平編『帝国のはざま/あいだを生きる』みずき書林、2022年
    ・KWON Hyangsuk, “The Institutionalization of Structural Violence: The Creation of ""Foreigners"" in Postcolonial Japan, “SAWAE Fumiko (ed.), Muslims in the Globalizing World/ Some Reflections on Japan, (SIAS working paper series 38) Center for Islamic Studies, Sophia University, 2022, pp.136-165.
    ・権香淑、宮島美花編『中国朝鮮族の移動と東アジア:元日本留学生の軌跡を辿る』彩流社、2020年

    ※その他の成果物についてはResearch Mapをご覧ください。